「授乳」を読み終わったよ
村田沙耶香さんの「授乳」を読み終わりました。
村田さんの文章は読みやすくて好きです。
ただ私が途中で読むのをやめてしまい、今更読み終わったのでした。
3つの話に分かれていて、最初の2つはここで終わり?って感じだったのに3つ目の話はああ、終わったんだな、とスッキリしました。
なんだかずるい気がします。
最初2つでもやもやさせたくせに、3つ目は納得のいく終わり方だったんですもん。
「コンビニ人間」もここで終わり?って感じだったのに、「授乳」の3つ目、御伽の部屋はここで終わったんだなって感じさせるものでした。
「コンビニ人間」と「授乳」しか読んでいない私としては、村田さんの書く主人公は皆自分の世界を持っていて、普通だけどおかしい人ってイメージが強いです。
主人公の言っていることがわかる反面、何してるのこの人!?って思うようなところもあったり。
文章が小難しくない、読みやすいので、読書したいけど読みたい本が見つからない…なんて人にオススメです。
私が文章をいい加減に読んでしまうのは読書のせいでは?となんとなく思いました。
読んでいけばページが進み、だんだん左手が軽くなる。
続きを早く知りたい、結末を知りたい。
本は逃げたりしないのに、私は勝手に焦ってじっくり読むことができないでいます。
読書の邪魔にならないBGMを探していたんですが、人の声は気が散る、盛り上がりのある曲も気が散る…と最終的にいつもの焚き火の音を聞きながら読んでました。
洋楽とかはスルーしてクラシックを最初に聞いていたんですが、盛り上がるところとか耳障りで駄目でした。
ジムノペディが流れて、あ、ぼくなつ2で聞いたな。そんなことしか頭に浮かんでこない自分って薄っぺらいな。とか、ピアノならなんでもいいんじゃない?とTwitterの人に言われたのを思い出して微妙に苛ついたり。
私はなるべく本の世界にいたいのに、私の頭はふと他のことを考え出すから厄介です。
コンビニ人間を読み終わった時と同じことを書いてそうだけどまあいいや。